ZX-6Rと楽しむ人生色々

愛車のZX-6Rとの戯れをはじめとした人生の楽しみや日々心の琴線に触れたことを綴っています。

大型自動二輪免許教習を受けた所感を書く

緊急事態宣言発令中は私が通っていた自動車学校も営業中止していたのですが、最近自動車学校の教習車を目撃しました。おそらく緊急事態宣言が解除されたので営業再開したのだと思います。
そこで今日は改めてバイク(特に大型)の免許を取りたいと思っている方にむけて、普通自動二輪大型自動二輪何が違うのかということを記載してみたいと思います。
なお今回の大型自動二輪免許についてはMT車について取り上げます。また私は普通二輪AT→MTへの限定解除大型自動二輪の順で取得しているので、その観点で記載します。

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教習費用

誰もが気になる費用面ですが、大型自動二輪では大体11万円前後となります。ただしこれは普通二輪免許MT所持済みのお値段になるため、いきなり大型自動二輪免許を取得しようとすると、車の免許所持状況にもよりますが20万円近くいくかと思います。

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また自動車学校によっては普通二輪免許MT所持済みでないとそもそも受講ができないということもあるので、大型自動二輪免許を取得を考える方は自動車学校の入校条件をよくご確認することが必要です。

 

教習時間

私の場合は実技12時間(1段階5時間、2段階7時間)でその後卒業検定に合格することで卒業となりました。1段階は主に一本橋スラローム等の課題走行、2段階は交通法規を重点的に学ぶ法規走行が中心になります。これも例えば普通自動二輪免許の有無により教習時間が変わってくるのかもしれません。

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普通自動二輪免許を持っているとはいえ、今考えてみると結構短かったというのが印象です。特に技術を学ぶ1段階は5時間で終わってしまうので、大型バイクでの各課題はこの時間内に各種課題走行を成功させる走り方の目処をつけておきたいところです。
何しろ2段階は法規走行中心になるため課題走行にあまり時間を割けません。苦手箇所が残ってしまっても重点的に練習ができないので、状況によっては不安を残したまま卒検に除くことになってしまします(案の定私がそうなりました…)。

 

使用車種

大型自動二輪(MT)の教習で使用する車種はNC750L(教習車仕様)となります。


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出典:https://www.honda.co.jp/news/2016/2161007.html

車重は教習用のバンパーを含めれば230kg近いので、数字だけ見ればかなり重たい部類のバイクです。
この重さでは引き回しは大変なのでは!?と思う人もいるでしょうが、バイク自体はアップハンドルでそこまで重さを感じることはありませんでした。センタースタンド掛けも大変は大変ですがコツをつかめばそんなにつらくもないです。
実際の乗ってみるとハンドルは少し重みを感じたため、クランクなどハンドルで曲がるような個所では若干苦労する方もいるかも。
また発進後クラッチベタ付けでノーアクセル状態ではCBより速度が少しだけ早い印象です。なので極低速で走行したい場合は反クラやリアブレーキの使用が必須になります。
あと直進安定性は大したものですが、カーブは重さゆえ結構頑張らないと曲がらない印象があります。これだけは明らかにCBの方が曲がりやすいです。

教習中に中型との違いを体感する時間帯がありCB400SFに乗ったのですが、CBの方がやはりコンパクトな仕上がりになっていることが体感できました。走りの性能自体は自動車学校内のコースだけでは明確な差は感じられませんでした。
ただCBはアクセルを少し回しただけですぐに吹き上がってしまう(慣れもありますが)ような印象でしたが、NCはアクセルがそこまで敏感ではないのかあまり吹き上がることがない印象でしたので、むしろNCの方が重さを除けば初心者に扱いやすいバイクなんじゃないかと思いました。

 

教習

いよいよ教習です。課題走行の各種目について中型と大型の差を記載したいと思います。

坂道発進

中型と何ら差はありません。ただNCの方がCBよりパワーがある(はず)なので、坂道に止まる→クラッチを引きアクセル開いて3000~4000回転を維持する→リアブレーキかけたまま半クラ状態にする→リアブレーキを徐々に解放するということを順守すればここでつまずくことはないはずです。 

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クランク

上述のハンドルの重さやノーアクセル時の走行速度により中型より少し難しくなっているかと感じました。私が体感した中でもコツは、まず2速でクランクに進入し基本半クラで速度調整します(エンストにだけは気を付ける)。カーブはセンターより外側からハンドルを「よいしょ!」みたいな感じで使って曲がってやる感じです。センターより内側で曲がると多分コーンにバンパーをひっかけます(これは中型も一緒か)。

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S字

これは中型と何も変わりません。というかS字は難しいことなど何一つもない課題なので、2速で何も考えず通過すればOKです。

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一本橋

中型より難しいです。一本橋は「長さが15メートル、幅が30センチメートル、 高さが5センチメートル」の一本道をコースアウトせず、かつ規定時間以上かけて走りきる課題です。
中型での規定時間は7秒ですが、大型は10秒となっています。中型はそこまで何も考えなくても7秒は越えてくる感じですが、大型は結構速度調整しないと10秒までいけないです。
私の中のコツとしては、
一本橋乗る際は1速で勢いよく→後輪まで乗り切ったら反クラ+リアブレーキ強めで速度を落とす→バランスはハンドル+クラッチ当てて速度を上げることでとる→後半は粘りすぎない、落ちるくらいならさっさと渡りきる
といったい感じです。前半戦で時間を何とか稼いで後半はミス(一発終了)しないようにしていく形です。

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急制動

これは中型より簡単だと思います。何しろパワーがあるので40km/hなんてCBよりもすぐに到達するためです。
ただしこれは裏もあって速度が出すぎてしまう可能性があるということでもあるため、速度調整には気を使う必要はあります。

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スラローム

これは中型より難しいですね。バイク自体が重くカーブは頑張る必要がある上に、規定タイムが中型8秒なのに対して大型7秒と短くなっています。
カーブを頑張る必要がありさらに早くは知らないといけないということでかなり忙しいです。私も中型(AT含む)では何も感じない課題でしたが、大型では一気に苦手科目になりました。
苦手なりにいろいろ調べて体感した結果のコツとしては、
走行ラインはコーンの真ん中より若干外側→カーブし切ったら1瞬だけアクセルひねって車体を起こして(起きなくても気にしない)速度を保つ→タイムは気にせずコーンに車体を当てないことを最優先にする
ということをやりました。これをできればギリッギリ7秒にいかないくらいのタイム(6.8秒とか)が出ます。
スラロームが一番の障害になるのは卒研よりもみきわめ時でしょう。みきわめは規定タイムをクリアしないともらえないので、みきわめまでに何とか規定タイムをクリアできる走り方を見出しておく必要があります(自分は上の方法を実施して6.8秒をみきわめ時に出しました)。卒検はタイムは気にせず一発終了しないことだけを意識して走りました。

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波状路

大型自動二輪では課題走行に中型に比べて「波状路」という種目が増えています。簡単に言えばがたがたの道を立ったままの乗車姿勢で進み、規定時間以上をかけて立ったまま渡りきるという内容です。
これは別に難しいところもないのですがコツとしては、
衝撃は膝を使っていなす→障害物を超える際はアクセルをひねる→一本橋とは逆で前半戦は早めに→後半戦でリアブレーキ+半クラで何とか時間を稼いでいく
という形かと思います。前半で波状路の衝撃に体を慣れさせ、後半は体が安定していると思うのでそこで時間を稼いでいくパターンですね。
とはいえ難易度自体がそこまで高くない試験なので、何も考えずとクリアできてしまう人も多いでしょう。

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法規走行

忘れてはいけない法規走行ですが、これは別に中型と何も変わらないです。道路状況に合わせて各種確認を怠らないでください。
私が自動車学校で「大型自動二輪はは結構ほかの教習生から注目されるので法規走行は他の生徒の見本となるようにしてください」と言われました。確かに私の通った自動車学校は大型自動二輪を受講するためには普通自動二輪MT免許が必須なので、同じ教習コースを走っている生徒よりも交通法規に精通している立場でした。
まあそういう事情はさておき、交通法規は免許取得後も順守しないといけないので、教習所時代からしっかりやることはやりましょう。

 

まとめ

ということで私が感じた大型自動二輪免許取得に関する各種所感を記載しました。中型からなんだかんだ変わってくる部分もありますが、免許の取得自体が高難易度だというわけでは決してありません。あきらめずに挑戦し続ければ免許は絶対取れます!まだまだコロナで予断を許さない状況ですが、上記内容を見て1人でも多くの方が免許を取得してバイクを楽しんでいただければ幸いです。

 

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